治療

手術 – 安全かつ効果的な手術を行うために

手術を安全かつ効果的に行うために最善を尽くしています。

手術が必要になった場合、

ワンちゃんやネコちゃん、

うさぎちゃん達

が手術を安全に受けられるようにするために

術前検査が非常に重要です。

 


麻酔について

体の中で麻酔薬を分解することが

できるのは肝臓だけです

 

そしてその分解物の水溶性の成分は腎臓から尿に、
油性の成分は胆管から胆汁として便に排泄されます。

 

肝臓、腎臓、胆管や胆汁、

そしてその循環を担っている心臓の検査は

採血後10分ちょっとでわかります。

 

 


手術リスクへのご説明も

ご希望の方には手術の適用なのか、

危険があったり手術しても楽しい生活に

戻れないかなどのお話をさせていただいて、

手術を行うかどうかを

飼い主様にお選びいただくこともあります。

もちろん健康状態を詳しく把握し、

手術中のリスクを限りなく100%に近づけます。

 

また、術中の厳格な管理と

手術後の適切なケアによって、

ペットが一日も早く元気に回復することを

目指しています。

 

当院では、これら全ての段階において、

ペットの安全と快適さを最優先に考え、

飼い主様に安心していただけるよう努めています。


 

手術の流れ

1,術前検査

下記の検査項目を基本とし、動物や症例に合わせた術前検査を徹底します。

問診・身体検査ペットの健康状態を把握するために問診と基本的な身体検査を実施します。
一般血液検査血液の基本的な成分を調べ、健康状態に問題がないか確認します。
生化学検査 肝臓や腎臓の機能を詳しく調べるための検査です。
追加検査(必要に応じて)レントゲン検査、超音波検査、心電図検査など、より詳しい検査を行うこともあります。

また、感染を最小限にするため、手術部位の毛刈りや洗浄・消毒を丹念に行います。

2,術中管理

手術中は、麻酔が安全に行えるよう、血圧計や心電図、血中酸素濃度、呼吸モニターなどをモニタリングします。また手術後の痛みを最小限に抑えるために「ペインコントロール(鎮痛処置)」を行います。」

3,手術後のケア

手術後は、ペットが感じる痛みを最小限に抑えるために適切な鎮痛処置(ペインコントロール)を行います。

但し、適切なペインコントロールとは、人間の痛み止めとは異なります。人は痛み止めを使い痛みが少なくなっても痛み止めが聞いていると理解できるので、ベットの上で安静と言われればその通りに出来ますが、小さな家族たちは痛みが引いた時に、治ったのだと勘違いして動ける範囲が広がることによってより動きが大きくなります。

その結果、痛み止めで止めている手術部位や縫合部を動かしてしまうことにより、傷の直りを遅らせてしまうのです。あまりにも痛く、それがストレスになって体調が悪化する場合には臆することなく適切な鎮痛処置を行いますが、動物の場合には完全に無痛手術で最速で完治する手術は少ないので、「適切な」という意味をよくご理解いただけますと、幸いです。 

これらの手順を通じて、手術を安全かつ効果的に行うために最善を尽くしています。